木質系セメント板とは
木質系セメント板とは、主原料として木毛、木片などの木質原料及びセメントを用いて圧縮成型し、主に建物の壁、床、天井、屋根などに用いる板です。
■原料となる木質繊維 |
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木毛セメント板用木繊維 |
モクセン板用木繊維 |
木毛セメント板は、杉・ひのき等の木材とセメント(ポルトランドセメント等)で作られます。
断熱性に優れた有機質の木材と耐火性に優れた無機質のセメ
ントを組み合わせて製造されていますので、それらの比率や比重を変化させること
によって、幅広い性能が得る事が可能で、
防火、断熱、防音と建築材料に求められる三大性能を兼ね備えている代表的建材です。
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木 材 |
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セメント |
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木毛セメント板 |
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モクセン板 |
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木質系セメント板の原料となる木材は、木材としては利用価値の低い国産小径木・未利用材・間伐材・林地残材です。これらの有効活用することにより、健全な森の育成に貢献し地球環境を守ります。
セメントは、土木・建築構造物の建設用コンクリート・モルタルとして多く使われていますが、主原料は石灰石、粘土、珪石、酸化鉄及び石こう等です。硬化したモルタルやコンクリートは、人の皮膚と接触しても炎症を起こすことはありません。
いずれも自然の原料で製造される
木質系セメント板は、人と環境にやさしい建築材料です。